メゲーヌこく訪滞記より

第1話
メゲーヌこくは、ネホン州の中にあるのだが、実のところは、未だによく判らない。ネホン州の外から来て、メゲーヌこくを訪問滞在してからも、もうかなりの年数が経過しているが、誠におぼつかない。
まあ、オラがこの国のコトバが未だよく判らねえからなんだが、なるべく実際のことを思い出すように話しばすっから、
そこの所を、あんじょう汲んでくんなはいな。
オラの得意のポーズで、ぼうっとネホン州に入国して、おちこち、ぼうっとさまよってら。そんうちに、気がついたばあ、メゲーヌこくさあ、居たんだわな。
ここの人たちは、ぼうっと人のオラを、あまし邪魔にしねえがらよっと、気がついだば、結構なジジイになってらあよ。
メゲーヌこくは、高い山がたくさんあってよお、それがまあ、自慢ダアだよ。国土もまた、とても、とっても、ひれえのだがなあ。
何度聞いても、判んねえのが、メゲーヌこくの山の数と国土の広さから、かんげえると、どしょしてもネホン州の中に、収まらねえのだや?
ホントのとこ、どっちの方が、でけえか?未だ、ヨグ判んね。
オラ、困った時は、たいてえ、ベートに聞きに行くのだ。込み入った話コは、英語で説明してくれることもあるはげ、助かるっぺだっちゃ。
とごろがよ、ベートも「誰が言うんだはあ」
オラが、「誰と誰とへえ」
「なんでえ、どらも、どずらも、メゲーヌ人だは。そりゃあ、ワットだは」と、、、
オラが、「ワットずう、なんだはあ?」と質問したが
ベートは、「ワットずう、ワットずらあや」と言って、それでもう話しば、売切れた。
そんずっらから、かなりの時間が、ぼうっと過ぎた。
あるとこで、地図を見た。オラがうまった母ちゃんさあ、の国にあったやつと、似とおるがんど、ちょこちゃうなあも。
ぼうっと見でたはあ、オラよりもっとはあ、汚ねえジジイが、オラにへえ、怒鳴るダアよ。
「そったら、クセエもの、見るながあや。そりゃあ、ワットだは」
オラは、汚ねえジジイが、何を言うとらあは。と思った。
そしたば、とっぱな、クセエ英語に、切り替わってよお。
汚ねえジジイ、「何を、すとると」
オラは、「メゲーヌこく ど ネホン州 どではあ、いずれの方がより大きいか?それを知りたい。このところの、長年のお、解決すべえと、思ッチョル難問であるじゃはあよ」と、少しばっこ、丁寧に英語で、クチャベったは。
ジジイ曰く、「いつの時代の、こんかやあ?」
「今ダッチャはあ」
「わげった。誰かと話題にするつもりじゃあか」=汚ねえジジイの英語は、実にクセエがに、、、まあ、オラとええ勝負こんだあは。
オラ、「はなにゃ、ねえよ。まんずはあ、疑問はなえ、はええとこ、片付けっぺよお」
ジジイ「宇宙さあ、行って、見下ろして見ねえば、判んねえべえ。それまでは、時と、所とにより、相手ドによりけりだあは」
「ちいでに、忠告すっぺよ。地図はクセエもんだあは。なるへそ、地球儀を用いよ。地球儀ならば、オラホ中央とか、ソナタは縁辺とか、イヤミは田舎クセエとかのおほ、根拠の乏しい偏見や差別は、無からんぞよ」
何のこたあ、ねえ。やっぱし、判らんとってんしゃんだあは。とほほのホーたあ。
後日、この話しばすっからりんち、ベートに聞がしぇだ。
ベートおおいに笑う。「おみしゃあだ、イヤミシェンシェにあったズラ屋ああか」

本日はここまで、おみしゃにぷう。
メゲーヌこくでは、朝となく、昼も、夜も、出会いでも、別れる時にも、こんだコトバども、つこおだはや。
次回をお楽しみに