今日の出来事。

車で須坂市中心へ、転居以来始めて裏側に下りた。片道10キロ強だが、急な坂とキツい曲り道が大半なので、冬の雪がある頃は行かないようにしている。それが「裏側」とする理由。主たる目的は買い物と偵察だが、後者の方は、意外の成果だった。この町が幕末から戦前にかけておおいに繁栄したことがわかる。市としてのキャッチフレーズは、「蔵の町」だが、市街地の中心=私なりに言えば日本橋界隈かな?=の一角には、豪壮な黒瓦/白塀の建物が何棟もある。これが町屋かと疑う。近代建築も外観を統一しているのか姫路城イメージで建っている。今日は、美術館とまゆの蔵を各1つ拝観した。どちらも指定保存の対象。美術館のうち別棟の蔵は、所謂商家に付属する家財等の保管庫だが、内部の壁構造と床下の造りに着目した。内壁の木材が羽目板なのだが、上から見たら両端が切り欠きになっており(=ごく変形の十字架の形)、切り欠き部分が左右に建つ柱の凹部に差し込まれることで、蔵の内壁を成すもの。建物完成後に特定の部材に不良が見つかった場合でも、当該部材だけ容易に交換が可能な組み合わせだと理解した。床下の方は、所謂建物の基礎だが、ぼたもち積みとか?蔵は現代でも成功者の財力を誇示するものの一つだろうが、おそらく見せるために、一つが横から見て50インチ型TVくらいの大きさの饅頭石で、2から3段詰みになっており、最上段は建物基礎の木材に接するためほぼ水平に切断されている。見やすいように本来隠れているものを露出展示したのかも知れない。今日はここまで